レイヤー1とは、ブロックチェーンのトランザクションが直接行われる基盤レベルのこと。
通常のトランザクションの認証や承認などがレイヤー1で行われます。
レイヤー1は、安全性とスケーラビリティを提供でき、仮想通貨システムの中心的な役割を担うものです。
例えば、Ethereumなどのブロックチェーンはレイヤー1となります。
仮想通貨のレイヤー1レイヤー2とは?
レイヤー1のブロックチェーンシステムは、トランザクションを行う際にデータを記録し、承認し信頼性を確保します。
このシステムは、分散されているため改ざんが困難なため、金融業界においても注目されています。
レイヤー2はレイヤー1に基づいて構築された上層のシステムで、レイヤー1の課題、スケーラビリティやトランザクションコストなど(遅い、高い)を解決するために使用されます。
レイヤー2は、レイヤー1の上に構築された技術(例えば、Polygonネットワーク)のことで、仮想通貨システム全体を構成する上下関係にあり、両方が重要な役割を担っています。
レイヤー1が安全性を確保することで、レイヤー2がスケーラビリティ(処理速度)を向上させることができます。
Polygonネットワークは、レイヤー1の処理能力を向上させるレイヤー2
様々な企業と提携している「企業チェーンPolygon」の解説はこちら
レイヤー1ブロックチェーンを一覧で紹介
今回紹介するスマートコントラクトを使ったレイヤー1ブロックチェーンには次の6つ。
- Ethereum
- Zetachain
- TRON
- Avalanche
- CELO
- Cardano
順に見ていきましょう。
Ethereum(イーサリアム)
Ethereumは、スマートコントラクトを利用することができるブロックチェーンのプラットフォーム。
ユーザーはDapps(分散型アプリケーション)を作成したり、ETHを使って様々なトランザクションを行うことができます。
また、ETHは投資するための資産として需要があり、取引所でのトレードも活発に行われています。
スマートコントラクト
Ethereumのスマートコントラクトは、取引の自動化を実現することができます。
通常の契約と異なり、スマートコントラクトはプログラムによって制御されており、実行されたら自動的に条件が適用されます。
ブロックチェーン・アプリケーション
EthereumはDappsの開発者のためのプラットフォームであり、様々な種類のアプリケーションを作成することができます。例えば、投票システム、ファイナンスアプリケーション、ゲームなどがあります。
ハードフォーク
Ethereumは定期的にハードフォークを実施し、プラットフォームの機能拡張やセキュリティ向上などのためにアップグレードを行います。これにより、Ethereumは常に最新の技術を備えており、長期的な持続性を確保することができます。
Zetachain(ゼータチェーン)
すべてをつなぐEVM互換のL1ブロックチェーン
Zetachainは、新しいブロックチェーンで、全てをつなぐブロックチェーン「オムニチェーン」を開発しています。
ZETAはZetachainの基軸トークンで、トランザクションのガス代として使用されます。
Zetachainの独自トークンZETAは、まだリリース前でテストネットの報酬として配られる(エアドロップ)可能性があります。
プロジェクトに貢献して報酬を得る
仮想通貨プロジェクトが新しいトークンを配布するマーケティング手法の一つ。
この方法は、ブロックチェーン技術を採用した仮想通貨に特有のもので、無料でトークンを配布することで、ユーザーの興味を引き、プロジェクトの認知度を高め、コミュニティを構築することを目的としています。
一般的に、エアドロップに参加するためには、ユーザーアカウントの登録や特定のタスクの完了、ソーシャルメディア上でのフォローなどが必要になります。
配布されるトークンは、後に取引所などで売買することができ、価値がある可能性もあります。
エアドロップにおいては、貢献度が重要な要素。
配布対象となるユーザーを選定するために、多くのエアドロップでは、ユーザーの貢献度に応じてトークンの配布数を決定することがあります。
例えば、特定のソーシャルメディアでのフォローや特定のタスクの完了、友人の紹介などが要件となることがあります。これらを通じて、ユーザーの貢献度が評価され、配布数が決定されます。
一方で、すべてのエアドロップでは貢献度が重要な要素となるわけではないので、参加する前に必ず公式サイトやソーシャルメディアなどで情報を確認することが大切です。
現在Zetalab(Zetachain)ではテストネットが稼働中です。
テストネット参加者にエアドロップの可能性があるので、触っておくといいことがあるかもしれません。
また、Zetachainの他にもエアドロップを狙えるプロジェクトが他にもあります。
こちらの記事を参考にしてください。
TRON(トロン)
TRONは、ブロックチェーン技術を活用した、デジタルコンテンツやエンターテイメントに特化したプラットフォームです。
高速なトランザクション処理能力
TRONはトランザクションの処理速度が高く、同じタイプの他のブロックチェーン技術と比較して処理が速いという特徴があります。
個人でICOが行える
TRONのプラットフォーム上では、個人でもICOをすることができます。ICOとは、独自のトークンを新規発行して資金の調達を行うことを指します。これにより、コンテンツ作成やサービスの開発に必要な資金調達が容易になります。
多様なアプリケーション開発が可能
TRONは多様なアプリケーションの開発に適した開発環境を提供しており、これにより、様々なタイプのサービスやアプリケーションを開発することが可能です。
Avalanche(アバランチ)
Avalancheは様々なDeFiサービスに採用されており、高速で低コストなトランザクションが可能です。
DeFi(分散型金融)に特化したブロックチェーン
DeFiは銀行などの中央管理者がいない金融システムのことで、ユーザー同士で直接取引を行うことができます。このため高速で手数料の低い取引が可能。
Avalancheは既に採用されているDeFiサービスも多数あり、DeFiの普及に大きく貢献する通貨と言えます。
高速で低コスト
Avalancheは処理速度が非常に速いことが特徴であり、トランザクション処理能力はビットコインやイーサリアムと比べても圧倒的に速いと評価されています。
CELO(セロ)
CELOは、仮想通貨やデジタルアセットを扱う分散型ブロックチェーンプラットフォームです。
発展途上国を中心に事業を展開
CELOは、発展途上国を中心に事業を展開しています。これらの国々では、法定通貨の価値や信頼が低いため、銀行口座を持たない人が多い地域です。
CELOは、こうした地域において利用しやすい仮想通貨のインフラストラクチャを構築することで、普及の促進と経済の振興を目指しています。
また、CELOはスマートコントラクト技術を採用しており、仮想通貨をはじめとするデジタルアセットを安全・スムーズに管理・取引することができます。
モバイルに特化
高速・低コストなトランザクションを実現することで、リアルタイムな送金や決済などの利用シーンも広がります。
コロナ危機によって電子決済の利用が急増しており、デジタル決済の利用拡大に伴ってCELOの需要が高まる可能性があります。
Cardano(カルダノ)
Cardanoは、高度なスマートコントラクト機能や、業界標準のセキュリティーを持ったブロックチェーンプラットフォームです。
独自のProof-of-Stake
Cardanoは、独自のProof-of-StakeアルゴリズムであるOuroborosを採用しています。このアルゴリズムは、他のブロックチェーンプラットフォームと比較して、より効率的かつ安全なトランザクション処理を実現しています。
大規模のコミュニティーが支援
Cardanoは、世界中に広がるコミュニティーが支援するオープンソースプロジェクトであり、改善の提案やアイデアの実現に向けて協力しています。
多用途なブロックチェーンプラットフォーム
Cardanoは多用途なブロックチェーンプラットフォームであり、様々な分野において活用することができます。
特に、金融分野での使用に強みがあり、包括的なトランザクションサポートを提供することで、仮想通貨のトランザクションスピードとセキュリティー性能を向上させることができます。
Cardanoはまた、開発者に対しても高い柔軟性を提供することで、より多くのアプリケーションを開発することができると同時に、高品質なアプリケーションの開発にも適しています。
まとめ
以上が、仮想通貨レイヤー1銘柄の解説でした。
仮想通貨で重要な技術である「レイヤー」様々なL1トークンがリリースされています。
またレイヤー2銘柄、レイヤー3銘柄など様々なブロックチェーンがあります。
こちらの記事も参考にしてください。